年齢を問わず楽しめる、ちょっと面白い数学パズルがあります。
数字の2を4つだけ使い、他の数字は使わずに、任意の自然数を四則演算などの数学演算で作ってください。
小学生でもできる例をいくつか示します。
中学生になると、指数や階乗などを習い、作れる数の範囲が大幅に広がります。
ここからが工夫のしどころです。例えば、22(22)は2つの2を有効に使ったものと見なすことができます。これを利用すると、次のようになります。
7を作るのは非常に難しいことで有名ですが、ガンマ関数のような、さらに高度な数学的ツールを許容すれば簡単になります。
数学の知識が豊富であればあるほど、より多くの数字を作ることができます。こちらのスレッドでは、積分、循環小数、組み合わせ演算子を使った面白い例が紹介されています。私が気に入っている例の1つは、複素数を使ったものです。
大学を卒業しても、このパズルの面白さは終わりません。実際、これは1920年代の数学者たちのお気に入りの娯楽だったようです。ポール・ディラックが、すべての数に対する一般的な解を発見して、この楽しみを台無しにしてしまうまでは。
その解法の鍵は、入れ子になった平方根です。
平方根を n 回適用すると、次のようになります。
あとは、底が2の対数をとるだけです。
そして、もう一度対数をとります。
これにより、次の一般式が得られます。
ただし、これには1つ小さな問題があります。この式は2を3つしか使っていません。しかし、これは簡単に修正できます。なので、2を1つこれに置き換えれば、ちょうど4つになります。
これはズルいと思うかもしれませんが、パズルのルールには沿っているようです。なお、変数 n は実際には式のどこにも現れません。これは、繰り返される平方根の数を数えるための補助的なものにすぎません。例えば、7を表す別の方法は次のようになります。
ここには2が4つあり、計算には妥当で基本的な数学演算しか使っていません。この方法で*任意の*数を表現できることは明らかです。唯一難しいのは、これらの平方根をすべて正しく記述することです。
クレジット
この話は、Graham Farmeloの著書*The Strangest Man: The Hidden Life of Paul Dirac, Quantum Genius*で読みました。今のところ、この本を楽しんでいます。